ドラマ『不適切にもほどがある!』

TBS

見送ろう、と思っていて放送は見逃したけどグルドンで絶賛していたのでつい。

10. 小川は自分の時代に戻るとそこにある違和感に苛まれ、やがて地獄の小川は卒業、仏の小川へと。そして強制参加の教員飲み会で正論ぶちかまし浮いてしまう。サカエも昭和の風に当てられたせいか現代の不寛容さにキレ気味で、二人は寛容をテーマに歌い踊りだす。不登校だった友達はキヨシのお陰で現代で大成功していて、現代に戻ったキヨシと会うと井上のタイムマシン事業に力を貸してくれ未来でタイムトンネルを開発し、小野武彦の姿で現代、いや1986年に戻ってくる。そして好きな時代へ行ける、と告げられた小川はその穴へと。最後のタイムトラベルで学生が乗り込んで隠れてたときは全く誰か分からなかったけど、あの二人がCreepy Nutsだったとは。そして1986年の未来ある若者たちに彼らの未来でしかない演奏を楽しませる、あのシーンは最高だった!小野武彦の前歯がなかったのは気になったが、そもそも入れ歯?いや俳優だしインプラントくらいするよね?となると特殊メイクか。ナギサの緑のドレスが印象的で、ミュージカルシーンの仲里依紗の一人特徴ありまくりの歌い方も良かった。最後もキョンキョンのポスターでてきたし、8,9と段々マンネリ化してきた感もあったような気がしたけど、一気に盛り上がって終了。サイコーでした。

9. 前回に引き続き、ちょっと食傷気味になってきた。現代を批判的に描き過ぎてあるあるから行き過ぎな部分だけがクローズアップされている感。昭和は良かったか、に対する疑問も残る。悪くはなかったけどね。次回最終回、持ち返すことができるのか?期待。

8. 昔のシーンでキョンキョンの上半身が映らず、現代では普通に座ってて且つ普通におばさんっぽいの、おもろ過ぎた。そして彦摩呂何役?って思いながら流れでみてたらムッチの息子が親父です、ってオイ!と思った瞬間に秋津睦実(50代)って似ても似つかんやろ!一回の不倫で3年経っても復帰できないサラリーマンアナウンサー、誰のことかは知らないけどあまりにリアル過ぎる。そしてそれに物言えずにはいられない市郎、ただの昔の熱血教師ではない感が増してだんだん良くなってきてる。後二話か三話くらい?サカエさんとドンズバとの結末も気になるし見逃せないな。書き忘れた、あの男女七人、パティオって確かに聞いたことあったけど、何あの空々しい感じ、と思ったけど、俳優こそ違えど台詞の調子はまんま当時のものだったりして。それにしても17年前の不倫、しかも当人同士を読んでの反省を求める会、あれはやりすぎだろ、と誰もが感じるわけで、でもそれを世間では普通にやってるのが今の世の中。ってことが言いたいのかな。

7. 段々切ない感じになってきてるけど面白さを弱らせないで維持して欲しい、と思うのは俺だけだろうか。盛り上がりすぎるドラマにありがちな不満、なのかも知れない。純子が昭和に行っていろんなところをまわって楽しんで美容師と仲良くなってデートして、自由にさせているのは市郎の優しさなのか。市郎自身はドラマの脚本が書けないオワコン脚本家のフォローに忙しく、サカエさんは教員に惚れられてしまう。ドンズバって初めて聞いたな。当たり前だけど、女の人も顔から入ってしまったりするわけですな。サカエさんは踏みとどまってるけど。

6. ここまで来てこのドラマのタイトルを書き間違えてたことに気付いた。なんなら友達にも不謹慎みてる?って聞いて赤っ恥かいた。そして松村雄基本人登場!ウイカと里依紗の掛け合いはテンポこそ良かったけど良過ぎて空々しい、という贅沢な感想を持ってしまった。自分の時代に戻った市郎が純子に久しぶりに会って感極まってるとことかその夜サカエさんと酒飲みながらその悩みを語る様子とか、たまらず歯を食いしばって見てしまった。キヨシが引きこもりの子をサポートしようとするとことかムッチ先輩のこととかまだまだ何かあるに違いないネタも沢山あってどう結末持ってくのかも楽しみなドラマ、である。

5. 大爆笑が続きまくり、と思ってみていたらいきなり阪神淡路大震災ネタが。そしてそれは一話で既に既成事実となっていた事を。これは伏線とは言わないレベル。でもなるほどね。渚が自分の孫と分かった瞬間純子は亡くなっている、と言う事を知ってた、と言うのは切ないね。更に自分は?ともなる筈だが、それは誰も何も触れていない。なんなら渚も気付いてる筈。次回予告にはそれらしいものは見当たらなかったけど、何かまだあるな。今回のミュージカルは歌う人が二人でしかも両方ともちと厳しそうな感じで、でも内容的に切なくなる話なのでそれもいいか、と。古田新太は良い声だ、とは思ったけど。

4. またまた大爆笑。最初ほんの少し違和感、と思っていたミュージカルが今となっては待ち遠しくなるほど。それにしても俺の愚か者がギンギラギンにならない〜、は名言である。多分、官九郎自身が現代に思うちょっとした違和感をテーマに語り尽くすと言うか描き尽くすからこそ面白いんだろうな。既読スルーの話も、インティマシーコーディネーターの話も。それにしても今回は純子がやけに可愛く見えた。カラオケのシーンも良かった。いやあ、最高!

3. ちょっとマンネリ、とか思った私がバカでした。あのクイーンを意識したと思われるミュージカル最高!吉田羊も歌ってたしサダヲのピアノ弾きながらのアクションも完璧にハマってた。チョメチョメしちゃうぞ、がかなりの回数連呼される回だったが、なんかいやらしくない感じもしてくるから不思議なもんだ。娘が父親に言う事じゃないけど。あの最後のキスシーンで電撃が走るのはきっとこの話の大きな転換点、なのだろう。どんな持ってき方するのか楽しみ。ブラッシュアップ的なノリだな、あらためてみると。

2. 2話でようやく磯村勇斗が二役、しかも同姓であることに気付いた。今回も良かった。昭和の熱血漢が現代に疑問を投げかけるスタイルは誰しもが感じる時代の矛盾を訴えるにはとても良いやり方なのかもしれない。正論夫はあの鎌倉殿でかわいそうな役やってた人だ。正論過ぎて中身も何も無い彼に対して地獄の小川は君のしたいことが僕にできる全てだ、的な台詞を投げて実行するその姿は学ぶものがある。ふざけた感じのミュージカルスタイルも、普通の会話がはさまることで割とありな感じになってきたから不思議。続きも楽しみ。

1. うんこれはみるべき。これは面白い、当時からアウトやろ、とは思っていたけどこうやって映像にするとまあ凄いね。しかもほぼ実話。でもその時代の良さがあったのは事実。そしてその、現代を揶揄するだけには収まらず現代人もその問題点を主張し、なんならそれをミュージカルで表現する、あたりはよくわからなくなってしまったけどでもそれでもあり。これは続きが楽しみでならない。

ドラマ『不適切にもほどがある!』

小説『ドライブイン まほろば』

読書メーター

祥伝社

検索の方法が良くなかったのか、見つからなかったので自分も使っている読書メーターのリンクを貼り、出版社のサイトを検索しその中で見つけたリンクも。図書館シリーズ。

小学生が人殺し?そんな始まりあり?と衝撃を受けつつも読み進め、さまざまな登場人物がそれぞれの親子関係に問題を抱え、多くはネグレクトや虐待更に酷いものになると性の道具として商売のタネにされたりともうこれでもか、と言うくらい酷いのだけれど、自分も虐待とまでは言わないがそう言う経験がありそれだからこそ子供を育てる自信がなく不安しかなくそれが故に今のこの碌でもない状態があるわけで、割りと身につまされる感じを受けながらも、極端に見えるけどあるかもなあこんな酷い関係性、と言う印象ももち。話が進むにつけ少しずつではあるが光が差し込む感じがして最後はハッピーエンドと言っていい結末で、作者の作風変化を少し感じることができた。相変わらず素晴らしいことだけは共通点。電車に乗るのにもってって重い思いをするだけの価値はあった。

小説『ドライブイン まほろば』

ドラマ『雨に消えた向日葵』

WOWOW

みたのはNetflixで。

ムロツヨシ、嫌いじゃないけどどうしてもコメディ系のイメージが強くて、佐藤隆太なんて下手とかじゃなく、あの押しの強い演技にちょっと、いやかなり抵抗があって、でもWOWOWだしもしかしたら、と思ってダウンロードしておいたやつを電車でみて、その後は一気に。5話で完結しているのもみやすかった。なにより、その二人の演技が、これは間違いなく凄くて、更によくある警察内部の腐った部分が描かれるのかと思いきや、捜査本部が解散してもまた関わった人々が集まり捜査を再開するとかありえん、と思いつつも人情で動く人々を上手く描いていたしそうでなくちゃ、と思わせる何かがあった。失踪者を探す番組なんて最近ないよな、と思ってみていたけど、確かにあの感じでは現代では受け入れられないし、でも被害者家族はまさに稾をもすがる思いで出演するのだろうし、牛乳パックの写真掲載もそりゃ流石に無理だろ、となった後、イラストだったらアリでしょ、となったけど、牛乳会社の人も二度来られたらアポ自体断りそうだけど被害者父の熱情で動いたし、そのイラストがきっかけとなって見つかったわけだし、あの張り込み時クーラーをつけた後輩に対し班長であるムロツヨシ演じる奈良がすぐ消して俺は音に敏感なんだ、と言ったのがずっとどこかで出てくるんだろ?と思ってたら最後の最後に出てきて、出てこないなーと思ったらエアコンの吹き出し口のアップになってコレキタ、と思ったりして、完全にのめり込んでた。書き損じハガキの見たくもなくなるような量、そしてそれらを見れどもみれどもみつからず最後の最後までかかってようやく見つかった時のあの感動。まんまとのせられている。でもなんだろう、派手さは全くと言って良いほどないし綺麗どころやイケメンが揃ってるわけでもないのに、作品の良さはそう言うところじゃないよな、と思わせる良作であった。

ドラマ『雨に消えた向日葵』

アニメ『僕の心のヤバいやつ season2』

本家

もちろんみます。エピソード0というのがあり、小ネタ集的なやつ。改めてこの作品の良さが分かった。山田がグイグイ来る感じがとても良いんだ。で、市川がオドオドして進まないのも良い。じれったいけどそれがこの作品。

13. 布団の中に忍び込んだ市川にキスしようとする山田。すんでのところで窓の外に現れた足立のおかげで無事逃げ出す。伏見稲荷でのシーン、そんなドラマや映画のように人がいないことないだろ、と言うツッコミはさておき、告白現場を押さえようとする女子達に追われ駅の方に杏奈を導き、ついに告白。杏奈はそのまま新幹線へ、オーディションを目指す。で、修学旅行も終わり、杏奈からいつもの場所で、とLINEが。どこ?ってなりながら市川の様子をみてると彼も迷いながら、お菓子マークをヒントに図書室へ。するとそこには私服の杏奈が。最後は杏奈からも告白し大団円。キスはまともにできない二人、ここからもまだまだ盛り上がっていきそうだが、区切りが良い感もあり、続きはどうなるのか?

12. チンポバトルワロタ。そういえばそういうことしたことないな。健全なのかなんなのか。女子が同じようなことしてる想像さえしてなかったな。してたのか?て、山田はドラマのオーディションに通り大好きな作品なのに市川が修学旅行を楽しみにしていることを悟り、修学旅行を優先してしまう。それに気付かなかった市川が色々思いを巡らせようやく確信し、山田に会いに行くと流れで彼女とその他大勢の女子部屋に潜入する羽目に。いや、そこまではありえないだろ、となりつつ終わったのでえ?となったけど、どうやら次回が最終回らしい。

11. 書き残し忘れ。

10. 3年に進級、クラス替えは当然のように山田と一緒な市川。新たなメンバーに二人でいるところを目撃され、それに対し山田が釈明の手紙を書いてて、また二人の周りへの説明もそうであるように、二人はまだ付き合っていないらしい。ある意味付き合うより濃厚なのでは?

9. 山田が何気なくアップした写真からそれに絡みつくオタク共に自分との共通感覚を覚え不安に陥り心配妄想が膨れ上がり駆けつけるとオタクはトップモデルだったとかあり得ない方向性だけどそれが面白くて声を出して笑ってしまった。オタクの行動は予想できないけど見せられるとそうかも、と思ってしまう範囲ではあるのでそこがツボをついてきているのかもしれない。そして有名人を落としれようとする悪意に満ちた人とは一線を画することもきっと表現したかったのだろう、と言う感想も。

8. 足立の母親セクシーすぎ。市川の誕生日、何にもなく終わるのかと思いきや駅で待ち合わせ一緒に帰ってるところに父親がケーキ持参でくればそりゃ誕生日パーティに合流、姉と意気投合して泊まる、のはいかがなものか、といいたくなるけど山田の心理的にはあり。松坂牛ってうしっていうのか、ぎゅうじゃなく。食ったことないから知らんかった。

7. ダブルデートの回。感想書いたような書いてないような。山田の積極性で持ってるこの二人、じれったくなるのはそのせいか。

6. ナンパイって呼び方良いな。ライバルは卒業の際山田に告白、でも山田の答えは好きな人の思いで手が塞がって受け取れない、もうこれだけで涙が。そしてようやく山田は僕が好き、と気付く、いや確信する市川。保健室を出て別の方向に行く二人の行動の意味するところは?キスしてしまったのか!?地味に姉の活躍も華を添えると言うか良い感じの引き立て役となっている点も見逃せない。弟思いの姉、って良いな。

5. もう完全に付き合ってる体の二人。でも当人同士は未満の自覚。それでいて山田の食欲に主導されるデートの始まりは姉貴のバイト先のたこ焼き屋。そして先輩からチケットもらって2枚あるから二人で行く、と。姉と山田二人の仕事の話で市川は尊敬する、といい、なら山田の撮影現場に来ないか?と誘い応じる市川。マネージャーに付き合いは仕事に差し障りがある、的な事を言われると付き合ってるんじゃなく尊敬、と答える市川。これは山田に聞こえてしまう、のか?

4. バレンタイン当日の山田は後輩女子にモテまくり、今日は男子、等と言い出しいつもにもまして変。その後一緒に帰りながらもバレンタインの本命についての探り合いをする二人。市川は男子だという山田にメルティキッスという名前がヤバい市販品をプレゼントし帰宅後自己嫌悪、でもそこに山田が訪れ犬の散歩で近くにきたと呼び出し、一緒に近くを散歩する。そこで手作りのチョコを渡され勘違いをしてもいいよと言われる。山田の愛の告白、にしか見えないしもう一回して、とかいう台詞なんかもそれはもう致しているのでは、的な雰囲気なわけで。タイトルも山田は僕を、だしもう付き合い始め、ということか。

3. バレンタインチョコを山田家で作ることになり、両親とも距離が近付く市川。お父さんは悪魔のような巨人、ではなくゲーム好きの長身ガタイヨシイケメンで市川とゲームで仲良くなる。そして帰宅しお姉ちゃんとの会話で、僕は山田と付き合いたい、と宣言。あの山田の一途さというか向こう見ずさ、というかがこのアニメのポイントでもある。

2. 雨に濡れて山田自宅へ行き風呂入って鍋つつく。どこまでも近付く二人の距離。二人だけの秘密もたくさんできる。そして市川は声変わりを迎え大人になりかける。そうだよな、まだ中学生の設定だもんな。内容によってはとてもそう見えないけど。特に山田の発達した身体が。あの巨人は父親か?

1. シーズン1は冬休みに帰省して雪景色の写真を撮ろうとした市川が腕を折ってしまい、2はそこからスタートしていた。歌は変わってしまったが、山田と市川の距離の詰まり具合がとても良くて2も楽しんで見届けられそう。

アニメ『僕の心のヤバいやつ season2』

ドラマ『三体』

Netflix

Filmarksの試写会イベントに当選したので人より先に観れた幸せ。

8. 面壁者。終わってしまった。そうだ、面壁者の意味よく分かってなかったけど、壁に向かって誰とも意思疎通をしない人、的な意味だ。ソールは確かに葉文潔に話をされていたが、ただそれだけの理由で面壁者として選ばれたのか、原作を全く思い出せない。蟻が墓石をのぼるシーンは確か黒暗森林だったような。壮大な、ただただ壮大な階梯計画は割と初期の段階で失敗に終わり、ウィルの脳神経が、ウェイドの心添えで搭載されることになった植物の種と共に宇宙をさまよう事となってしまった。最後、ウェイドも智子から直接警告を受け、史が失意のジンとソールを虫が飛び回る湿地帯に連れて行き、虫けらどもも虐げられ駆逐されたが今もなおこんなにいるんだ、だから我々も虫けらとして抵抗して行こう、的なノリで終幕。完全シーズン2へつながる形やん。楽しみ。

7. 前進あるのみ。階梯計画で必要なナノ繊維で出来た帆はオギーによって開発される。が、それでも核爆弾の数が足りずまたそもそも重いものは飛ばせないと言う事で、脳神経のみを三体へ届けそれを彼らに解読させそれをスパイとする、と言う書いていてもよく分からない計画が立案され、そのスパイ候補に上がったのがオクスフォード・ファイブの一人、死期を間近にするウィルだった。死期を聞きつけた家族、おそらく妹が母親の遺産を譲れと直談判しに来たのも切ないしリアル。彼を説得するにあたりオギーはもう計画から離れると言って去り、それでもジンはウィルに話をする。あのやり取りは切なすぎる。更に覚悟を決めたウィルを最後に看取ったのがソール、彼とのやりとりも更に切ない。あれ、最後のタップはソールの手を握った手でやったと言う事なのか。自ら死を選択しその脳神経を冷凍保存された状態のところでジンが駆けつける。ウィルがジャックの遺産を使って星をジンのために買った、その事実をウェイドに知らされて。

6. 星群計画。智子が地球に現れ虫ケラどもめ、的な事を全世界に流したため、世界中でパニックに。ナノ繊維によるタンカー破壊がそのキッカケでもあり、そもそも自分の科学を殺戮に使ってしまったオギーはその結果を目の当たりにし自暴自棄となる。ジンはウェイドにその能力を活かして作戦に協力せよ、と命令、それに対して彼女は大胆な作戦を提案して採用される。それにはオギーの開発したナノ繊維が必要であり、そのためにウィル、ソールと共に海辺でゆったりしているオギーに会いに行く。ウィルにも声はかけるが友達としてのみ。あの紙の船はどう言う意味なのだろう。

5. 審判の日。船の名前か。凄かった。凄過ぎて何度も声があげてしまった。洋上を彷徨うタンカーに三体人との交流記録があると判断し、それをいかに手に入れるか、でパナマ運河をそのタンカーが通過する事を知るとナノ繊維の開発を再開させ、それを使ってタンカーをスライスするあの作戦が実行されることに。そう、最初は何事もなかったのように船は進行する、がしばらくすると異変が起こりそれは前から後ろへ止まることなく流れて行く。小説で読んでも衝撃を受けまくったから鮮明に覚えてるのにそれを映像化するなんて。そして出来ているからこそ脅威であり恐怖でもある。その後入手したメディアに三体智子 (Three body sophonとかだったはず)と書いた謎のペタサイズのファイルが。それが意味するところを知るために再度VRゲームに入るとそこには智子が。そしてそれは現実世界にも。ありとあらゆるところに存在する、と言うことがどんなことなのか、想像さえできないでいるけどこれはうまく映像化出来てる方だと思う。

4. 我が主よ。森の中で種の存続を守っていたエヴァンスは石油会社の資産を引き継ぎ、葉文潔が密かに行った通信とその回答を信じタンカーに住みそこに通信設備を整え、文潔を迎えた。今はそこにコミュニティができ、三体人を主として仕えている。サミットにMI5?のスパイとして潜入したジンは会場であの映らない女性と会い、主催者は文潔であると知る。で、エヴァンスを呼んだ瞬間に部隊突入流血騒ぎに。あの女性は撃たれるも森の中へ逃げおせる。原作のベースがあるからなんとか理解がつながるけど、初見だとかなり厳し目な展開。難しい。そして壮大な物語な筈なのに、五人を中心とするせいか人情的な描写も多い。そのあたりがどうなっていくのかも気になる。

3. 世界の破壊者。オクスフォード・ファイブが集合、それぞれが抱える問題を議論する中、オギーはジンとジャックがやるVRゲームを即やめて、と懇願する。オギーが中止したプロジェクトを再開させた途端カウントダウンの続きが始まり後1分少々だった時にはドキドキした。ウィルはなんだか幻影を見てるようだしソールは知らない女と寝ていてオギーは裏切られたように感じる。で、案の定ジンとジャックはVRゲームの続きを続行、レベル3からは同席し突破する。レベル4ではロンドンの街中に呼び出され、あのどこにも記録が残らない女性と話す。で、レベル4をプレイし、そのゲームが三体人によって開発された、彼らの星で抱える問題を説明したものだ、と解説を受け、ジャックは詐欺だ、とその場を離れ、ジンは留まりレベル4をクリアした人々が集まるサミットへ招待され、ジャックは自宅に戻ったところをその女性によって殺される。へ?死んでしまうの?そこでおしまい?

2. 紅岸。オギーはナノテクノロジーによる製品開発を中止、するとカウントダウンも止まった。史強じゃなくて史クラランス、がその場に駆けつけ、助け合って解決するよう求める。まずは史から情報提供。葉文潔は紅岸に連行されそこで彼女の能力を発揮するよう求められる。紅岸では遥か彼方の何かとの会話を試みると言うある意味壮大な目的が。カルフォルニアの物理学者と連絡をとり、発信する信号を太陽を使って何百万倍にも増幅し送る手法を発見するが、協力を求めた楊に裏切られ、雷志成にもダメ出しをされる。でも密かに信号発信を実行する。父哲泰を殺した紅衛兵にも再会するが懺悔を求めても応じられず。楊とな確執やらもあって落ち込む中、宇宙の彼方からの信号を受信している事を発見、解読に成功、そこには応答するな、応答するな、と。だが彼女は地球に来い、侵略の手伝いをするよ、と回答。オギー、ジン、ソール、ウィル、ジャックでオクスフォード・ファイブ、らしい。ジンはリアル過ぎるVRゲームにハマりそれをジャックに伝え体験させるも違うユーザーとして強制ログアウトさせられ、諦めて家に帰ると彼専用のヘッドセットが届いている、あの辺りはオリジナルな展開だが、不思議と原作に沿っている感覚もある。やはり脱水と再水化は凄い。re-hydrate って言ってたんだな。

1.カウントダウン。と言うわけで配信が始まったので最初から。新たな発見はなかった、と言うのは真っ赤な嘘で台詞でさえ見落としまくりだった。いくら時間間隔をあけてなくても二度見れば理解が深まり、三度見れば更に深まることは経験済みなので見ることに躊躇は全くなかった。時代が前後するのはその最初にだけ年代と場所が表記され、あとは省略されているが登場人物で想像できるよね?ってことみたい。さてこのくらいにして続き見よ。

試写1-2. 民衆の面前、台上で紅衛兵に殴り殺される葉教授、のシーンから始まり、基本原作に沿った形で進むも予告なく説明もないまま時代が前後し段々理解が追いつかなくなる。でもそれもまた原作に忠実?ヘッドセットも登場、あれはほぼ理想的な形状なのでは、と言う美しさで、と書きつつ、被る人にフィットしてこそだよな、とも思い。も、もしやその調節機構は搭載済み⁉︎そしてあの脱水及び再水化をまあ見事に映像化してて現代の技術でできないものはないのか、と感動するレベル。後、目の前に浮かぶカウントダウンも星の明滅もイメージ通り、ってイメージ持ってたかどうかさえ忘れたけど、とにかく見事だった。進行に従い、徐々に聞いたことないキャラクタも出てきたけど、まあこれは期待するしかないでしょう。舞台に多くイギリスが出てきたしイギリス作品か?と思ったけどNetflixによるとアメリカらしい。後GOTのサムウェル役John Bradlyも出てきたので彼の役柄にも注目しよ。

ドラマ『三体』

ドラマ『君が心をくれたから』

フジテレビ

新しいドラマをTVerで物色した限りこれくらいか。

11. 亡くなった人に与えられた奇跡は愛する人によって届けられたが受け取ってはもらえなかった。身も蓋もないがそう言うことか。前回花火が見れなかったのもそう言うことか。五感を失ってそれでも希望を捨てずにそれを受け入れ続けた雨にその心を返し、受け取った太陽は自分の心を捧げた、ってことか。頷こうと思って書き並べているけど、なんだかしっくりこない。おそらく原作があるだろうからそれを読んでみたくはある。しかしまあ、このテーマをよく選んだな、とは思う。何かを変えたかった、気持ちは伝わった。

10. 視覚を失ってしまうその間際に太陽が作った花火がをみることができる、その危うさをここまでか、ってくらい障壁並べておいて、最後の最後にまさかの人がぶつかってきて体制崩して見えない、とかそんなのあり?そもそも最後にみたいのは太陽の顔なのでは?とも思ったし。こんなに切なく悲しい展開で最終回をどう締めくくるのか、ある意味楽しみではある。

9. 千秋が母である事を写真で知った太陽、しかしその事実を口にすると千秋は案内人としての役目を終え魂も消えてしまうと。日下は過去を語り、奇跡の先に希望はないのだ、と言ったが、千秋の話を聞いた太陽は五感を失う恐怖に戸惑う雨の心に希望の火を灯す。それを聞いて日下も自らの人生に希望があった事を、奇跡で救った彼女の絵を見て知る。少し、ほんの少しだけ希望が見えただけこの回はこれまでとは違っていたが、太陽の灯火は夢物語にしか聞こえず、それを雨は信じたのだろうか?

8. この二人の主人公、周りに秘密を話しすぎ。そりゃ伝わるさ、秘密になってないもの。プロポーズをした太陽に対し、それが彼の花火師としての終わりを意味することを知った妹春陽が雨に目の前から去ってほしいと泣きながら言うシーンは予告でもあったのに観ると涙が。そして断るのかと思いきや雨はそれを受けて婚姻届まで書いて提出する手前まで一緒に。そこで場を離れてしまう太陽もどうかと思うが、出したことにして破ってしまう雨。結婚式のシーンは想像の世界の話で、実際は自宅に花を飾って二人だけの式、誓の言葉も誓えないからなしで。そして今回のラストで案内人の女性は太陽のお母さんである事が判明。そうすると男性の方は?お父さん?

7. これだけ主人公二人が涙を流す、流し続けるドラマがかつてあっただろうか。やはり今回もただただ泣き続けるだけ。日下がこのままでは太陽が理由も分からずその訳に思い悩みながら生きていくことになると教えてくれて奇跡の話を太陽に伝える雨。伝えられてどうしようもなく落ち込む太陽。そして次に失う感覚は視覚。その期日が桜まつりに間に合うと気付き、雨は太陽に花火を見せてとお願いする。触角を失って歩くことも手を使うこともままならなくなる様子はリアルなのかどうかさえ分からない。だってそんな病気あるの?なったことある人いるの?病気じゃないよねもう。このドラマの結末が読めないまま次は8話。

6. 毎回悲しいことばかりでまた次も悲しいことしか見えてなくてこれどう言う展開になるの?今回はおばあちゃんが亡くなる前に外出で家族みんなで旅行したいと言い、雨の母親も病院から呼んで雨と仲直りと言うか元の親子関係に戻ってくれるようお願いする。もうさ、どんだけ泣くの雨ちゃん、って思いながら見てた。でも、あの海辺でゲームをしていた時にそれを見つめるおばあちゃんの表情はとても良かった。遺影になったのは船の中での娘である雨の母との会話のところだったけど。余貴美子、素晴らしい。でも、このまま毎度泣くだけだと辛過ぎるしなんか違う展開ないのかな。あるのかな。

5. いややっぱ辛いわ。五感だよ?何も感じなくなって、感情表現もできなくなる。いや泣き続けるのかな。笑い続けるのは無理な気がするけど、泣き続けるのはできそう。でも続けられなくなりそう。疲れて。で、腹が減ったとしてもそれを誰にも伝えられない。どうやって生きてくの?たとえ、施設に入ったとしても、何をされても分からないし何も表現できない人を支え続けることができる人はいるのだろうか。太陽くんは変わらないと言ったけど、変わらずに接することができるのだろうか。次はやはり触覚。暑いも冷たいも感触そのものも分からなくなるって想像できない。このドラマに明るい未来はあるの?

4. 重い。好きな人に他に好きな人がいると言って離れたつもりでも相手はまだ頑張る。それを突き放していくのは辛さしかない。そんなことある?いやない。ないよ。それで第二ボタンだけもらってそれ握りしめて泣くなんて。花の香りを思い出と結びつけるなんてちょっとおしゃれでキザだけど、実際やる人いるんだろうか。そう、五感全部失ったら介護が必要、どころか生きていけるのだろうか。それは死よりも恐ろしい感じがする。

3. 次は嗅覚か。案内人の存在は重要だと思うものの、その案内人にも個性がある部分には少し違和感も。きっとそれも重要なアイテムなんだろうな。 エンケンのキャラがすっかり変わってしまったのはアリなのか?そちらは違和感ないから良いけど。

2. 案内人のことを書き忘れてた。太陽は奇跡によって生還することができ、その代償として雨は五感を一つずつ失ってしまう。そのタイミングを伝える時計は恐らくpixel watch。やたらクローズアップするのは意味があるものだ、ということもあるが苦労して作った、のかも知れないな。Googleの協力を得て、とか。で、まず最初に味覚を失う。雨にとって仕事の生命線となる味覚。失った瞬間、それまでの努力の足りなさを後悔していた。後悔は誰しもするものだけど、あの後悔はキツい。絶対に戻れないもの。戻れたりして。いやそれじゃいかん。そして太陽の母親が花火工場の火事で亡くなった、その本当の原因が太陽が静電気を逃さないまま工場に入り火薬に触れたせいで、そこから子供を助け一酸化炭素中毒でなくなったということを。雨の母親霞美役真飛聖も現代に登場。精神医療を二十年くらいずっと受けている、という設定か。

1. やたら映像が美しいな、と思ったらフジだった。永野芽郁の声が、本来可愛らしい感じなのに制服を着て高校生の格好で話すと低い声に感じたのは気のせいか。山田裕貴はむしろ若さ爆発している感じが他のドラマよりも抜きん出ていて、コチラは現代側の役柄でも変わらず元気なのでありと言えば有りだけど、演じ分けきれていない感は残った。それよりなにより夏季可愛い。真飛聖がヤバい母親役で回想だけなのが勿体ない。

ドラマ『君が心をくれたから』

アニメ『薬屋のひとりごと』

本家

体調も良くないし出かけるあてもないしということでダラダラと動画を見る中でグルドンで未だに見かけるこれを。

24. 羅漢があの病に臥せる妓女を見受けすることになり、メイメイが猫猫にヒレを送った。それを纏った猫猫が城壁の上で踊る姿はとても艶やかで、でもそばかすはつけたまま、と言うのも猫猫らしく。その後、足からの出血を見た壬氏が猫猫を抱え連れて行くさまはなんだろう、とても温かい感じがしてとても良いシーンだった。猫猫がほうびの草?をねだりそれを聞いて頭突きをする壬氏、で締めくくられはしたものの。大丈夫です、すぐに縫いますから、と針を取り出した猫猫の冷静さが素敵。

23. 羅漢ってやばいやつにしか見えなかったのに、猫猫とのシャン・チーの勝負で猫猫が負けた方に酒を飲ませると言う追加ルールを適用し一度負けて酔いつぶれると彼の過去を辿る回となり、猫猫の母親も明らかに。やはり緑青館で病の床にふせっているのは猫猫の母か。次回最終回?

22. 羅漢に次回園遊会に青の薔薇を出せと言われた壬氏がそれを猫猫にお願いし、猫猫は薬屋なのにそれをきいてやりとげてしまう。そのあたり、猫猫のエンジニア魂的な部分が描かれていて興味深い。

21. 李白が白鈴を身請けしたいと猫猫に相談し、その様子を見た壬氏が李白にかまをかけるあたり、後、藪医者の実家の紙を見て触っただけで色々と細かな観察を重ね問題点を指摘するあたり、このアニメと言うか原作漫画と言うか、の奥深さを感じる。最後、青の薔薇とつぶやきニヤついた羅漢がそら恐ろしい。

20. 壬氏の正体が少しずつ明かされる。やはり宦官ではなくかつ19歳。猫猫と一緒?翆玲が死んだ、と聞いたときはそんな馬鹿な、と思ったけど黄泉がえりの薬で生きている、と推理してしまう猫猫、流石である。そして主にその薬の作り方に興味を持ってしまうあたりも。コナン的ノリは弱まることもないけど、推理の組み立て方や飛躍のなさに違いを感じる。

19. 李白に相談された内容から事件の謎解きをする猫猫はまさにコナン君。あの祭事の最中飾りが落ちてくるのを助ける猫猫はかっこよかったけど、その前の見張り役との交渉で怒らせて顔を殴られるシーンはアニメなのにとても痛々しく女の子の顔を道具で殴るその見張りが鬼のようだと思ってしまった。可愛い可愛くないではなくやはり手を出す事は避けるべき、と真面目に思ってしまったせい。そして猫猫が救ったのは壬氏で、これはどういうこと?となって来週に続く。

18. 羅漢が猫猫の実の父親?そして壬氏がわざわざ変装で向かったところの描写はあっさりと終わり、壬氏自身の本当の姿も段々明らかになりつつあり、次回大きく転換する雰囲気が。翠玲との関係性も徐々に変わりつつ。薬師の養父、性格違い過ぎるもんなー、かといって羅漢の娘、と言うのも解せないけど。

17. 化粧と言うよりは化かして違う人に見えるように、と言う依頼だった。そうなると猫猫の本領発揮、予告にもあった女性への変身は美女過ぎて目的に沿わないと直ぐに判断されたのか、庶民に化けることに。そうなるとおつきの人が居るのもおかしいだろう、となって猫猫が同行することになり、それなら猫猫も変身して彼女のおつきと言うことにすれば良いのでは、となった。あの壬氏の子供の頃のおもちゃを片付けながら思い出を語るシーン、今のおもちゃが猫猫であることを示唆してるんだよな。

16. ヨルシカの歌良いな。って前回も書いとるがな。彫金屋が亡くなり後継者はその三人の息子、だが技術の継承がなされず謎の遺品が三人それぞれに分け与えられ、その謎を例の軍師が壬氏に依頼。当然のように借り出される猫猫。長男が譲り受けた小屋の作りにヒントがあり、見事に解読。っていうか、その父親、誰かが解いてくれると思って仕掛けたのだろうか?緻密さは伝わるがその想いは少なくとも兄弟達には伝わらなかったのでは、という気もする。そして最後に壬氏が猫猫に化粧を頼んで終わる。次回は街歩き?

15. 猫猫の謎解きシリーズ、的なノリは続く。海藻の加工の仕方で毒を抜いたりできるとか、ウナギにも毒があるとか、毒に関する知識は過去の偉人達の努力と犠牲の積み重ねの上に成り立っているんだと思われるが、猫猫のような人がかつていたと言うことは間違いなさそう。後半のあのいけすかない軍師は何を企むのか。相当怪しい。ヨルシカの歌良いなあ。

14. 猫猫が上級妃相手に夜のテクニック講義。だよなあれは。流石緑青館育ちという経歴の持ち主。後半は夜中にあった火事の現場に行き、コナンのような推理力で原因を探る。猫猫はただの薬屋ではない。それでいて素顔は美しいのだから、壬氏も目をつけるわけだ。

13. 外廷勤務。官女試験に落ち、壬氏の家で下女として働くことになった猫猫。そばかすを描くシーンがあった。あの後ろから前触れなしで叩いてきた香りの美女は何者なのか?

1-12. 一気にみたしまあ書き残さんでも、とか逃げてたけど、記録目的なので適当に。あのそばかすが気にはなっていたけどやはり化粧でつけてたのか。ってそばかすを化粧としてやるのは相当難しい気がする。なんせ点だから。あ!直書けばいけるのか?いや化粧したことないからわからん。妓女の妖艶な姿こそあれ、ほぼエロ要素なしでクリーンな話。当時は薬を知るものが医者扱いとなったのは確か仁もそうだったような記憶。にしてもミャウミャウって書いても変換されない猫猫、素晴らしいな。才能だわあれ。誰かがよく話が続くな、的な指摘をしていたが、過去の史実で記録として残るものさえあればそれをネタにかけるのでは?とかけもしないのに思ってしまった。壬氏は宦官ではないんじゃ?という俺なりの疑惑はまだ晴れず。でもそういう楽しみもあり今後はリアルタイムでみていこう。

アニメ『薬屋のひとりごと』

映画『正欲』

公式サイト

映画館で観ようと思っていたのに届かず、Netflixに来ていたので。

難しい。タイトルの意味も結局分からないまま。性欲にかかっているとは思うが、ことはそう単純ではなく、でもそれらしくも見え、非常に難しい。稲垣吾郎は検事役で、どうみてもその普通ではないと言うか多くの人に理解されないことを受け入れがたい性質の持ち主であり、そのキャラが主役と言うのもこれまた難しい。新垣結衣演じる夏月こそ主役だとは思うが、磯村勇斗演じる佐々木のことを好きなのかと思いきや、感覚・気持ちを共有できていた、仲間的な関係性だと思っていたのに女性を家に連れ込むところを目撃しその家に鉢を投げ入れ窓を割るあの様子はただの嫉妬に見えたんだけれども違っていた、と。水が好きでその水が溢れる様子で気持ち良く?なる言葉で表すとしたら水フェチが集まった際にそのうち一人は小児性愛者、と言うのもまたなんて言うのかな、人をカテゴリ分けするもんじゃないよ的なメッセージがあるのかもしれないけど、分かち合えていたように見えた水フェチさん達が否定されたかのような、なんとも言い難い気持ちに陥れられた。これは、、、、、難しい。公式に観る前の自分には戻れない、とあるが、確かにこう言う世界があるらしいことを知った暁には戻れない。明日生きていたい、と思うものではない、かも知れないけど。

映画『正欲』

小説『オブリヴィオン』

光文社

図書館シリーズ。ほぼ一気に。

出だしは刑務所からの出所、しかも罪状は妻殺し。迎えるのが兄と義兄、と言うのも凄く意味深と言うか、この後どう言う展開なのか想像さえつかない。やり取りも激しいと言うかとても出所を歓迎している風でもないし。でも読み終えるとなるほど、と言う感覚もあるのでかなり複雑な関係性と言うことになる。殺した、と言うのも事故だし、でもその瞬間主人公にとって殺意が生まれなかったのかも分からなくなるような一言があったわけで、またそう言う状況から主人公は殺意やその状況について黙秘を貫き結果服役することになったのも難しいところ。愛して結婚して生まれた子供の血が繋がっておらず誰の子かと問い詰め、そのやり取りの中で死んでしまった、そのまま誰の子かも言わずに、なんてあちこちに禍根残りまくりで服役中もそのことばかり考える、となるのも頷ける。義兄にはなぜ殺したのかと聞かれるが、義兄と殺した妻が異母兄弟でその親密さから自分の子供の実の父親ではないか、と疑い出すのも無理はなくまたそう言う状況証拠というか事実も周りを固めていて、それは間違いででももっと複雑な、父娘であった、なんて話が最終的に出てくるなど想像さえできない話。新興宗教とヤクザ、と言うイメージそのままの描写も知らんけどリアルだし、相変わらずこの作者の描写は鋭く、読み進めていけば行くほどああなるほど、となるばかりで。今作は重く辛い部分は他作と比べれば、だがそこまでひどくはなく、でもそれぞれの親子兄弟の間に起こる出来事は尋常ではない厳しさで、不幸であることは間違いない。最終的には希望の光がささなくもない、くらいには見えてこの先もあるような終わり方なのが救い。大阪出身ということもあってか大阪を舞台にするものが多いが、今作では地元柏原という名前も出てきたりしてより親近感なのかなんなのか、もわいた。十国峠は激坂と言うので知ってはいたが、帰阪の際訪れてみたいと思った。昼間に。夜は景色は良いだろうけど怖そう。

小説『オブリヴィオン』

映画『パレード』

Netflix

Netflixで見つけたやつ。

美奈子が波打ち際で目覚めると、そこはあたかも難破した船の残骸が浮かんでいるかの如く荒れ果てた様子。一人息子が近くにいないと知るや探し回るがその中で誰にも気付いてもらえないことが分かる。途方に暮れていた時、そこにいたら危ないよ、的な声をかけられる。その人についていくと不思議な仲間の集まりに加わり、今そこが死んでもこの世に想いを残した人々の集まりであることを知る。その仲間達がやがてその向こうの世界へと旅立ってゆく、その様子を描いた物語。確かに、それを知った時人は絶望するだろう。その辺りの描写、そして何より美しい映像、なんだか知らないけどその仲間達に溢れる優しさ、そう言った部分に惹かれつつも、現実世界に触れたり触れなかったり、会話ができたり、このシーンは現世なのかあちら側なのかがごちゃ混ぜになり、スマホでみたり32型のモニタで見たり途中寝落ちしたりしていたので見落としがあるやも知れない、けど、なんか腑に落ちない感じが残った。でも全編に漂う優しさで全ては許される気がした。森七菜の演技がビシッと決まった時ほんとにそうだと思ったのに、映画を撮ってる体の役者達は凄いね等と茶化してるところで森七菜すげぇ、ってなった。後、未練が残っている登場人物達は何かしら現世に対して謝っていたのが印象的であった。批評するつもりはないけど、お薦めも難しい、でも好きな作品。

映画『パレード』