みたのはNetflixで。
ムロツヨシ、嫌いじゃないけどどうしてもコメディ系のイメージが強くて、佐藤隆太なんて下手とかじゃなく、あの押しの強い演技にちょっと、いやかなり抵抗があって、でもWOWOWだしもしかしたら、と思ってダウンロードしておいたやつを電車でみて、その後は一気に。5話で完結しているのもみやすかった。なにより、その二人の演技が、これは間違いなく凄くて、更によくある警察内部の腐った部分が描かれるのかと思いきや、捜査本部が解散してもまた関わった人々が集まり捜査を再開するとかありえん、と思いつつも人情で動く人々を上手く描いていたしそうでなくちゃ、と思わせる何かがあった。失踪者を探す番組なんて最近ないよな、と思ってみていたけど、確かにあの感じでは現代では受け入れられないし、でも被害者家族はまさに稾をもすがる思いで出演するのだろうし、牛乳パックの写真掲載もそりゃ流石に無理だろ、となった後、イラストだったらアリでしょ、となったけど、牛乳会社の人も二度来られたらアポ自体断りそうだけど被害者父の熱情で動いたし、そのイラストがきっかけとなって見つかったわけだし、あの張り込み時クーラーをつけた後輩に対し班長であるムロツヨシ演じる奈良がすぐ消して俺は音に敏感なんだ、と言ったのがずっとどこかで出てくるんだろ?と思ってたら最後の最後に出てきて、出てこないなーと思ったらエアコンの吹き出し口のアップになってコレキタ、と思ったりして、完全にのめり込んでた。書き損じハガキの見たくもなくなるような量、そしてそれらを見れどもみれどもみつからず最後の最後までかかってようやく見つかった時のあの感動。まんまとのせられている。でもなんだろう、派手さは全くと言って良いほどないし綺麗どころやイケメンが揃ってるわけでもないのに、作品の良さはそう言うところじゃないよな、と思わせる良作であった。