映画『この世の片隅に』

本家

JL98便にて。

淡々とした絵に淡々と話すのん、前半は戦中ながらもホノボノした感じで進むストーリー。が四大に戦争の色が濃く描かれるようになり、暗く重い内容に変化してゆく、でも主人公すずはかわらず、ボケーッとしている。大きな変化が訪れたのは空襲の後の時限爆弾ではるみが亡くなり、すずもはるみと繋いでいた右腕を亡くしてから。キツイ。そして追い打ちをかけるように原爆。やはり、リアルに、それまでとは打って変わって生々しい被災者の姿。忘れた訳ではないけれど、戦争の恐ろしさ、残酷さ、そして原爆の怖さを切実に描いている。最後の夫婦の出会いの話は、その中でも小さなしかしとても強いエピソードとしてストーリーに華を添えている、ように感じた。

映画『この世の片隅に』

映画『海賊と呼ばれた男』

本家

JL97便にて。

原作を読んだのは三年くらい前で未だに印象強く残っていて、何度泣いたことかわからない作品だっただけに、いくら岡田准一が凄いからってママで仕上がる訳ない、と言う自分への言い聞かせはあって、そう考えると感動はしても泣かなかった、と言う点はある意味想定通りか。岡田准一は間違いなく國岡鐵造になりきっていて、そこは文句なし、なのだけれど、何せ色々なシーンを無理やり一つの映画に盛り込んだ感が強く、それぞれのブツ切れ感が違和感を残している。出てる俳優それぞれは素晴らしいのに、って最近そればっかり書いてるな。それでもなお、タンク底をさらう一連のシーンはただただ感動。海原を旗を翻して進む様も。

映画『海賊と呼ばれた男』