映画『3月のライオン』

本家

港北の映画館にて。
久しぶりの映画館、しかも前後編イッキ見、なんて初めての事。でもそれだけの価値は十分にあった。まずは俳優陣。一人一人が原作そのままの描かれ方をしていて、あの嫌いな伊藤英明でさえかっこいい、しかも男臭さと言う点で素晴らしいと思った。その中でも一番はやはり神木隆之介。高校生にしか見えないし、セリフの細部に至るまで原作の零を滲み出させていた。そして音楽。エンドロールをきちんと見ておらず分かっていないが、あの音楽はとても良かった。必要にして且つ十分な感じで、更に言うと際立っていた。監督が良い仕事をしたのだろう、と結論を付けておく。続きがありそうで、今からワクワク。

そうそう、佐々木蔵之介を忘れてはいけない。加瀬亮も。とにかく原作者がツイートで言いたかった事が、とてもよく分かった。

映画『3月のライオン』

映画『この世の片隅に』

本家

JL98便にて。

淡々とした絵に淡々と話すのん、前半は戦中ながらもホノボノした感じで進むストーリー。が四大に戦争の色が濃く描かれるようになり、暗く重い内容に変化してゆく、でも主人公すずはかわらず、ボケーッとしている。大きな変化が訪れたのは空襲の後の時限爆弾ではるみが亡くなり、すずもはるみと繋いでいた右腕を亡くしてから。キツイ。そして追い打ちをかけるように原爆。やはり、リアルに、それまでとは打って変わって生々しい被災者の姿。忘れた訳ではないけれど、戦争の恐ろしさ、残酷さ、そして原爆の怖さを切実に描いている。最後の夫婦の出会いの話は、その中でも小さなしかしとても強いエピソードとしてストーリーに華を添えている、ように感じた。

映画『この世の片隅に』

映画『海賊と呼ばれた男』

本家

JL97便にて。

原作を読んだのは三年くらい前で未だに印象強く残っていて、何度泣いたことかわからない作品だっただけに、いくら岡田准一が凄いからってママで仕上がる訳ない、と言う自分への言い聞かせはあって、そう考えると感動はしても泣かなかった、と言う点はある意味想定通りか。岡田准一は間違いなく國岡鐵造になりきっていて、そこは文句なし、なのだけれど、何せ色々なシーンを無理やり一つの映画に盛り込んだ感が強く、それぞれのブツ切れ感が違和感を残している。出てる俳優それぞれは素晴らしいのに、って最近そればっかり書いてるな。それでもなお、タンク底をさらう一連のシーンはただただ感動。海原を旗を翻して進む様も。

映画『海賊と呼ばれた男』

小説『素敵な日本人』

本家

東野圭吾の短編集を本屋で見かけて購入。

 読み終えてもタイトルの意味がイマイチ分からないのだけれど、それぞれの作品は面白く、著者らしいものばかりであった。

 中でも最後の作品は、代々受け継がれている水晶の数珠は魔法のような力を持っているわけではなく、それを礎に振る舞う事で成功してきたのだ、と言うような話なのかと思っていたら、最後にやはり実際使ったのだ、しかも素敵な使い方をしたのだ、と言う部分に、爽やかなと言うか得も言われぬ感動を覚えた。東野圭吾と言う人の描き方を知っていればそれとなく描かれている部分は全て結末につながることくらい、意識して読まなきゃ駄目なのになぜそんな事もできないのかと自分に嫌気が。でもその分楽しめる、と言うこともあるにはあるのだけれど。

小説『素敵な日本人』

ドラマ『破獄』

本家

Nasneで。

キャストでみることは決めたものの、正直テレ東だしどうなのかな、と疑った事を猛省する出来。

ビートたけし主演だけれど、山田孝之の演技が群を抜いている。いや、一人だけ素晴らしかった、という意味ではなく、皆相当良い演技だったのだが、更にその上をいくものだったと感じたわけで。脱獄王と言われるその人物像は意外にも人間味溢れていて狡猾さも見せずただ素朴と言う言葉がピッタリなのに、破獄となると知恵を振り絞っているのかとにかく必死なのか分からないけれど兎に角見事で、その辺り、原作は読んでいないもののしっかりとした人物像が浮かび上がってきて、嫌いになれない感すらある。ここのところ最後までみてもダメ出ししてしまうか途中でみるのをやめる作品に当たり続けていたところ、もう一度みたくなる作品に久々出会えた。

ドラマ『破獄』

ドラマ『人間の証明』

本家

Nasneにて。
最近同名の映画をみたこともあり、藤原竜也かぁ、と思いつつもみてみた、らこれが中々の。なんか引っかかる藤原竜也の演技、が今作品では控え目で、それよりも何よりも緒形直人、更には鈴木京香の圧巻の演技に支えられ、見応えのある作品に仕上がっていたように思う。映画と比較してストーリーもより分かりやすく描かれ、訴えかけるポイントも少し異なっていて自分にはより強く心に響いた。時は経てども演者は同じ人間、自分の評価はこちらの方に軍配をあげたい、そんな作品。でも軽く録画は削除してしまったあたりどうなの、俺。

ドラマ『人間の証明』

映画『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』

Wiki

Nasneで。
二週連続放送だったらしく、その二週目だけ、且つ原作を漫画では読んだけどアニメはどれをみたかも分からないようなヤツがみてもサッパリ分からない作品だった。と言うか、全編続けてみても多分理解できないのだろう。でも通しでみてみたい。

2021/03/12追記

本来先に観ておくべきTVアニメ版とDEATH (TRUE)^2を観てからもう一度観てみたら分かる部分は増えていた。約4年越しに想いを遂げたことになる。いや、それでもなお後半はほぼ分からないのだけれど。これで新劇場版に移行していけば理解は深まる、のだろうか?

そうそう、あのダン・ダン・ダンって音楽、エヴァのテーマといっても良いはずだがシン・ゴジラにも使われていて、シン・ゴジラを観た時これはシン・ゴジラのテーマだ、と思ったのは最初に見たエヴァがこれでそれよりも前にシン・ゴジラを観ているので只のアホではない事はこのBlogで確認された。問題はこの映画を最初に観た時そこに全く気付かず4年も経ってTVアニメ版を観てああこれエヴァのだったのか〜、と感心してしまっていた自分にある。

映画『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』

ドラマ『小さな巨人』

本家

Nasneで。

放送が始まったばかりだが、第一印象から記録しておく事も大事かと。

と言うか、それくらい印象深かった長谷川博己の演技。正義なき上司の指示に従うあの死んだような表情、そしてそこから翻っての情熱的な表情、どちらも強烈で、相変わらず悪さしか感じられない香川照之の極上の演技をも上回っていた、と評価したい。

もちろん、シン・ゴジラのあの二人、にひっかからずにはおれないが、その印象とも異なる、素晴らしい演技に続きが期待できる。また、安田顕の目の充血、あんな事まで出来てしまうのか、それとも充血待ち、みたいな事をしたのか、ともかく画面から臭いがしてくるような迫真の演技だった事も付け加えておかねば。

で、その後み続けてはいるのだが、録画はやめ。昇太は俳優ムリだろあれ。安田顕も最初の泥臭さが良かったのになんか変な役回りになってるし。う~ん上に褒めまくってる自分もいるのだが、辛い。

ドラマ『小さな巨人』

映画『生きる』

Wiki

一つも黒澤映画をみたことがない、はずなので見つけた時に撮っといてNasneで。
途中何度か寝落ちしてしまったが、映画だけをみて感想を、と思っていたけど中々そうもいかず、Wikiの解説を読んでみたらやはり名作と。うーん、正直長過ぎた。いや、長さを感じさせるもながあった。テンポ、と言うべきか。

全編を通して感じたのはあの主演の渡辺さん役の表情と、それに合わないか細い声がとても印象に残った事。は、それがもしかしてこの作品の良さ、なのか?

あと、菅井きんやら他にも知った名前が最初に出てきたけど、誰が誰だか全くわからないのは60年以上も前の作品だから仕方がないか。三十年くらい前にこれやその他の作品を観ていたら感銘を受けていたのかなあ。

映画『生きる』

映画『エヴェレスト 神々の山嶺』

本家

Nasneにて。

阿部寛、岡田准一と来れば間違いない、と信じて観てみたが、コレはきっとテレビ用にカットシーンがたくさんあるのだろう、それにしてもカットするシーン選べよな、的な感想。なんだろう、山でのシーンはそれがどのくらい大変なのか想像を絶するような環境で撮られていることは間違いなく、顔の日焼け等はきっと実際にそうなってしまうような環境に身を投じていたのであろう鬼気迫る演技は素晴らしかったのだが、阿部寛演じる羽生が死に至る様子が抜け落ちていたり、挙句座っているかのごとく死んだ状態で発見され、その当人が残したメモが近くに落ちているなど、様々な点で理解出来ない。それとも山を登る人間はそういうものだとでも言いたいのだろうか?羽生と言う人間は生にこだわっていたのでは?う~ん、納得いかない。原作読むべき?娘が同僚に居たので夢枕獏はいつか読まねば、と思っていたし、読んでみるか。

映画『エヴェレスト 神々の山嶺』